長時間タイムラプス撮影方法、〜昼から夜に明るさが変化する時の設定方法を紹介〜Shunのブログ
タイムラプスを撮影するのは楽しくて成功すれば素晴らしい物ができる一方、撮影環境の変化により設定が難しく、失敗する事も多々あります。長時間に及ぶタイムラプス撮影時には、やはり成功させたいものですね。
ここでは、サンプルのビデオなどを交えながら、昼から夜に変わる等、明るさが変化する長時間タイムラプス撮影時のコツや設定をご紹介します。
「長時間タイムラプスの撮影方法」もくじ
●長時間タイムラプスとは?
●長時間タイムラプスをカメラで撮る2つの方法(ビデオ撮影、インターバル写真)
●長時間タイムラプスビデオを「S&Q」で撮る・「playmemories」で撮る、昼から夜に露出が変化する場合の設定
●長時間タイムラプスをインターバル撮影で撮影する
●長時間タイムラプスを撮影する際の機材
●【番外編】星景モーションラプスを撮影する為の方法(上級者用)
●まとめ
What is a long timelapse?
「長時間タイムラプス」と言っても、何分から何分までが長時間タイムラプスだという定義は特にありません。ここでは「光の変化が少ない数分から数十分のライムラプスビデオ」と、日の出や日の入りなどの「光の変化が含まれる数十分から数日間のタイムラプス動画」を便宜的に分け、「光量の変化が含まれる数十分から数日間のタイムラプス」=「長時間タイムラプス」と呼ぶ事とします。
「長時間タイムラプス」は光の変化がある為に、設定を間違ってしまうと失敗してしまったりしやすい撮影であるので、ここでは失敗を経てきた10年以上のタイムラプス歴の筆者が、プロのクリエイターとして、コツや設定方法を解説して行きます。
初心者用のお気軽ビデオ設定と、プロ使用に耐える本気タイムラプス
タイムラプス、微速度撮影とも言われますが、大きくわけて2つ撮影方法があります。
一つは、インターバロメーターを使って大量の写真を連続して撮影し、のちに編集で写真を繋げてタイムラプス動画を作る方法。
もう一つは、カメラ内でコマ撮りをし、自動でタイムラプス動画を生成する方法。もしくは通常のフレームレートでビデオ撮影し、編集時に早送りにしてタイムラプスの効果を得る方法。
つまり、「写真」をつなげるか、最初から「ビデオ」として撮影するかの2つの方法があります。一般的にはビデオで撮影した方が手間が少なく簡単です。
最新aps-c機SONY a6600や、ちょっと旧型のα6300・α6500等のアプリでの設定も
上記で説明したように、「カメラ内でタイムラプスビデオを生成するのが簡単!」と言いましたが、ここでは最新のソニーのα6600(α7iii等と同じくS&Q機能が付いている。)と、ソニーの少し古い機種α6300(Playmemories Appのタイムラプス機能)でのタイムラプス動画撮影の設定方法について説明します。
写真を何百枚何千枚撮ってつなげる面倒くさいけど高画質の、プロ向き撮影方法
ビデオで説明します。
カメラと固定するものがあればOK!
短いタイムラプスなら内臓バッテリーで簡単に撮ることができますが、長時間タイムラプスにはバッテリーや追加の固定措置などが必要になってきます。
カメラ
外部電源、モバイルバッテリー(数時間から数日持つように)
三脚(タイムラプスには必須です!)
固定用テープや重り(三脚やカメラが動かないように固定)
寒い時用の毛布、カイロ(自分用&レンズ曇り防止用)
星空や夜景のタイムラプスに動きを加えて撮ってみよう!
タイムラプスは写真を繋げて動画にするので、通常の4K映像の解像度(4K=3840×2160ピクセル・DCI4K=4096×2160)よりも通常は大きな画角の映像が得られるので、編集時に多少ズームインしたり、画面内で再フレーミングして映像を動かす事も出来ます。しかし、カメラスタビライザーのモーション機能やカメラスライダー、そしてタイムラプス用の回転台などを使って撮影時にカメラの動きをコントロールすることでより高品質の動きのあるタイムラプス=モーションラプスを撮影する事もできます。
ここでは、タイムラプスに動きをつけたいというあなたに、カメラスタビライザーのDJI Roninシリーズを使ってモーションタイムラプスを作る方法を説明します。*ここでは、RONIN SCを使って説明しますが、Ronin S/Ronin SC/RS2/RSC2など様々な機種も、Roninアプリは共通しているので同じ使い方が出来ると思います。
<機材準備>
カメラとRoninのバッテリーはフル充電!
明るい広角レンズ
暗闇で直ぐに撮影できるようにバランス調整などは事前にしておく
キャンプ用のヘッドライト等
夏なら虫除けスプレーを塗っておく、長袖長ズボンなど。冬ならカイロや防寒具。
危険がないか明るいうちに把握しておく。クマ、イノシシなど。
<カメラ設定>
Mモード
RAW or RAW + JPEG
超秒時NR「切」
好感度NR「切」
フォーカスモード「MF」
シャッタースピードの目安:500ルール=500÷レンズ焦点距離 = 500÷(APS-Cレンズ焦点距離x1.5)= シャッタースピード
*例:16mmのレンズをAPSCのソニーα6600に付ける=500÷(16x1.5=24)= シャッター速度20秒
WBホワイトバランス=プリセットから選んで固定。raw現像なので後で変えられる。
<Ronin設定>
①まず、カメラを載せてカメラにケーブルをつないで「オートチューン」
②カメラの電源を入れる
③Ronin Appを立ち上げてコネクト
④接続されたら、「CREATE」→「Timelapse」
⑤Push Mode : Enable プッシュモードを入れる
⑥カメラモーションのWaypoints(=キーフレーム)を打つために「+」を押すと、①と表示されるので、①をタップして、ハイライトされているのを確認して1つ目の構図を決めます。①をもう一度タップしてハイライトが消えたのを確認してから、カメラを2つ目のwaypoint(=キーフレーム)にセットして「+」を押すと、②のカメラ位置キーフレームが打たれます。星景タイムラプス用には2つのポイントを移動する位がシンプルで良いですが、5つまで設定できます。
カメラで試し撮りをして、シャッタースピードなどの設定をしたら、インターバルの間隔と撮影時間を決めます。インターバルの間隔はカメラのシャッタースピードに1秒か2秒足してあげることで、カードに書き込む時間を稼いで更にブレを防ぐ事が出来ます。
⑥プッシュモードの下にあるフレームレートを設定(例:24FPS/30FPSなど)すると、下に完成クリップの長さと撮影する写真の枚数が表示されます。
<その他注意点>
必ず、手前の物や地平線を画面の中に入れる。(星空だけの画角間を移動するなら、モーションタイムラプスの意味があまりない。地球の動きで星は自分で動いている様に見えるので、星だけを撮るならタイムラプスで大丈夫。)
三脚は、なるべく重くて大きいものを使うとブレが抑えられます。
自分の放つ光で光害を作らない工夫。
ソニーαで長時間タイムラプス
長時間タイムラプス、特に昼から夜などのライティングが変わるタイムラプスを成功させるには、設定が大切です。今回は、ソニーの一眼レフミラーレスαカメラでビデオ、写真の両方の撮影設定方法をご紹介しました。
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