What is a gimbal?
ジンバル(Gimbal)とは「1つの軸を中心として物体を回転させる回転台の一種」(ウィキペディアより)である。発音は、「ギンバル」という方が英語の正確な発音に近くなる。
ジンバルにおいて、この記事や撮影に関する分野で「ジンバル」と指す物は、電子制御の3軸(2軸もある)のブラシレスモーターギンバル(ジンバル)に、グリップやバッテリー、カメラ雲台、モーターの制御装置などが付いた「カメラスタビライザー」の事を指します。近頃は皆が「ジンバル、ジンバル」というので、最近は大手のメーカー、DJIまでサイトで「ジンバル」という単語を使っていますが、「3軸ギンバル付きカメラスタビライザー」が正しいです。
マーケターや素人の方が書いた記事が蔓延して、定義がめちゃくちゃになっているので、僕がここで正解を出しておきました。
さて、ジンバルとは何か?という定義を出した上で、「撮影者、映像カメラマンにとってのギンバル」はスムーズで手ブレが抑えられた綺麗な映像を提供してくれる素晴らしいツールです。2020年現在では、いろいろなメーカーから様々なギンバル(ジンバル)が出ていますが、どれもかなり良い製品なので、選ぶのもなかなか大変(!)という嬉しい悲鳴が聞こえてきます。
僕個人としてはDJIのファントムというドローンを最初に購入して(多分日本でほぼ最初に)、その時に別売りのギンバル(しかも2軸!)を取り付けて使っていたという経緯もあり、DJIのファンボーイなのでDJIのカメラスタビライザーを使用しています。DJI Ronin、Ronin M、Ronin SCと所有して使ってきて、今のお気に入りはSCです。
↑ジンバルを使った映像の例① https://youtu.be/2ctCiKh3kF4
↓ジンバルを使った映像の例② https://youtu.be/TPAYNiudEbA
The history of camera stabilizers and gimbals
「3軸ギンバル付きカメラスタビライザー」は撮影時のカメラの揺れを軽減する、「カメラスタビライザー」の1種です。3軸ジンバル以外に、映画「シャイニング」の撮影監督ギャレット・ブラウンが考案した「ステディカム」や「グライドカム」などが有名ですが、やじろべえと同じ原理なので、支点の両端にカメラと錘(おもり)を釣り合わせる必要があり「重量がかさむ」という事、さらに「高額である」という難点がありました。
軽くて小さい電子制御の3軸ギンバル付きスタビライザーの登場、さらに普及で、現在では手ブレのない映像が安価で気軽に撮影可能!という素晴らしい時代になったのです。
以下に、筆者のカメラスタビライザーの歴史を動画でまとめた物を古い順に載せました。性能はどんどん良くなって来て、小型軽量化している様子がうかがえます。
↑ステディカムマーリンを使って練習している筆者の映像
↑初代のDJI Ronin (本体重量4.2kg)を使ってふざけている筆者の映像
↑DJI Ronin M(2.3kg)を使ってふざけている筆者の映像
↑最新のDJI Ronin SC(本体重量1.1kg!!)を使った筆者の映像(ふざけてはいない) Ronin SCをアマゾンで見てみる。
What gimbal do I recommend??
2020年以降のジンバルはどれでも良いです。僕のお勧めは、ミラーレスカメラとレンズ合わせた重量が2kgまでなら、DJI Ronin SCです。カメラ重量がそれ以上ならRonin Sの方が良いと思います。スマホ用ジンバルなら、やはりDJIのOsmo Mobile 3かな?Osmo Mobileはビッグカメラの売れ筋ランキングでも1位ですね。スマホのカメラが良くなった現在、お気軽にスマホ用ジンバルとスマホカメラだけで凄い映像を撮れちゃうのが楽しいです。
様々なメーカーがすごく良いジンバルを出している中、なぜ僕がDJIを推すかと言うとやはりDJIが好きと言うのと、一番売れているメーカーであるからこその汎用性があり、現場で何かあった時、故障したときに部品や代替のジンバルを買うことも容易だし、アクセサリー品の多さなどもあり、プロの方にもアマの方にもDJIを使う事をお勧めしてます。アプリの充実も、やはりDJIは抜きに出ているのでDJIの多機能アプリも魅力の一つです。
ミラーレス一眼フィルムメイカー・映像制作者の人にはやはりDJI Ronin SC・Sが最高だと思います。
Osmo Mobile 3
DJI Ronin SC
What is a gimbal?
●ジンバルを使ってスムーズにかっこよく撮るための3つのコツ
ここでは、ギンバル付きカメラスタビライザーを使ってカッコいい映像を撮影する為の3つのポイント、①ビジュアリゼーション、②ステディカムウォーク、③様々なショットを知る事、についてお話しします。
ービジュアリゼーション
撮影機材が良いからと言って、それだけでは良い映像を撮ることは出来ません。全ては、あなたの思考、頭の中から始まります。撮影現場や撮影前にどう言うショットをどういう意図で撮りたいかを、あらかじめ思い描く事が素晴らしい画作りの第一歩となるのです。機材の良し悪しではありません。
ーステディカムウォーク(忍者ウォーク、ジンバル歩き)
ジンバルはパン、チルト、ロールの3つの軸の揺れを抑えてくれますが、上下動は自分の体を使って吸収します。腰を落として、かかとからつま先、かかとからつま先、とASIMO君のようなそろそろした歩き方をする事で上下動が抑えられます。ステディカム歩き、やジンバル歩き、忍者ウォークと言われる歩き方です。ユーチューブでこのステディカムウォークの上手い人の映像を探して真似して見てください。
ステディカム(やギンバル)には、バネのついたアームをステディカムベストに取り付けて上下動を抑制する事も出来ますが、バランスをとったりするのが大変なのと、重い!と言うデメリットがあります。
ー様々なショットを知る、それを実現する為の設定を熟知する。
ギンバルの動きにも無限の可能性があり、プッシュイン、プッシュアウト、横ドリー、人物や物を中心にしたまま対象物の周りを旋回するヒーローショット、人物や物を追いかけるフォローショットなど色々です。それらのショットを理解し、さらにきちんとバランスを取ってギンバルの特性を生かした設定をして、カメラを動かす事で素敵なショットが撮る事が出来ます。
What is a gimbal?
●DJIのRonin SCとソニーα6600がマジ最強な件
ここでは、ジンバルのメーカーでも代表的なDJIのミラーレス一眼用のギンバル、「Ronin SC」とソニーの動画最強ミラーレス一眼「α6600」を僕、Shunが個人的に仕事の現場でも、楽しみのYouTubeでも使用していて素晴らしいので、この二つの組み合わせについてちょっとご紹介しましょう。
▶︎ソニーα6600 : ミラーレス一眼カメラの中でも映像に特化して進化したカメラです。スーパー35mmの6Kセンサーから4Kにダウンコンバートした繊細で美しい映像と、容量がこれまでより増えたZバッテリーを搭載しています。
▶︎DJI Ronin SC :ジンバル大手のDJI(Da-Jiang Innovations)の作った最新カメラスタビライザー。2KG以下のミラーレス一眼と相性が良い。アプリとの連携、ギンバルの動き、様々なモード設定、本体のデザインや剛性などどれを取っても他より一歩先を行くが、安価で軽量(1.1kg)である。全ての軸にロック機構がついているので、運搬時にグラグラしたりするのを防ぐと共に、1軸づつバランスを取るのも簡単になっている。
このSONY a6600とRonin SCの組み合わせが最強な理由は、小さく軽いミラーレスボディに積まれた映画製作に必要な「スーパー35mmセンサー」(ソニー)と、Roninのスタビライゼーションでブレのない映像が撮れる、2020年現在で手に入る最小、最強の映画製作ツールであると思うからです。
Summary
映像制作における「ジンバル」とは、電子制御の3軸ブラシレスモーターギンバル付きのカメラスタビライザーの事であり、カメラを載せるとパン、チルト、ロールの3つの軸で安定させて、スムーズな映像を撮影する事ができる。初期から使っている映像のプロは「ギンバル」と呼ぶ。
以上、Shunが執筆しました。
関連記事:動画機として「SONY α6600」を使い倒す撮影方法!
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